あなたは誰かに依存していますか?
そう聞かれたら、特に自立心の強い人ならば
「私は誰にも依存してない」
「私は一人で生きていってる」
と言うかもしれません。
でも、それはありえませんし、何より傲慢です。
人は一人では生きていけないのですから。
たとえばご飯を食べることを考えても、
お米を作ってくれる農家さんがいますし、
お米を売ってくれる販売店、
産地から運送する運送業者もいます。
自給自足しているとしても、電気会社がなくては現代生活は成り立ちませんよね。
本の著者であっても、出版社や印刷業者や書店がなくては本を売ることができません。
だから、「本当の意味での自立」なんて無理です。
かといって依存ばかりして自立に向かって歩みを止めるのは感心しません。
過度に依存すると相手に負担を強いることになって、お互いの潜在意識を混濁化汚泥化してしまいます。
相手に仕事を強引に丸投げしたり、自分が興味あることしかしないのでは自分が成長しません。
人間関係には「依存」→「自立」→「相互依存(共存共栄)」の段階があります。
依存とは、人任せにしてしまう状態のことです。
自立とは、ある程度のことは自分でやっている状態のことです。
そして、、、
相互依存とは、お互いを尊重しあい、依存も自立もできる自由で理想的な関係です。
自分がどの段階にいるのかは、使っている言葉を観察すればわかります。
依存の状態では「あなたが〜、お前が〜」という言葉を使い、
自立の状態では「私が〜、俺が〜」という言葉を使い、
相互依存では「私たちが、俺たちが〜」という言葉を使います。
依存していては、いずれ必ず「あなたがちゃんとやってくれないから!」などとケンカになってしまいます。
かといって自立という状態もあまりよくありません。
「俺には俺のやり方がある」などと相手を受け入れず利己的になってしまいます。
そこで依存と自立を超えた関係「相互依存」がいいのです。
相互依存とは自分も相手も大切にして、感謝して「自立」と「依存」を相互に行き来できる状態です。
そうなるとお互いにとってベストな選択、Win-Winな行動が取れるようになります。
せっかく身近に特定の分野の一流の人がいるのに、「自立だ自立だ」と言って全部自分でやってしまうと二流の仕事になってしまいます。
仕事のクオリティ・スピードを上げるには、素直にお願いをすることも大事だと思います。
相互依存を目指すには、まず依存状態を抜け出す必要があります。
たとえば、
- 嫌い、苦手、不得意をなくすようにする
- 「今日1日だけは1人でやる」と決めて実行する
- 1人でやる仕事と誰かとやる仕事の線引きをする
- 早く一人前になるようにガムシャラにやる
- ダンドリを覚える
- 部下や後輩の仕事を見守って、適宜フォローする
- 以前やって挫折したことを再び始める
- 忙しいときだけ誰かに手伝ってもらう
- ギリギリ可能な目標を設定する
- 苦手なことは人に教えてもらいながら取り組む
僕は以下を掲げることにします。
- 役割分担をきっちりする
- Win-Winになる提案をする
- そのことに対して相手の方が圧倒的にレベルが高い場合は相手を尊重してお願いする
- そのことに対して自分と相手のレベルが変わらない場合は自分が率先してやる
- 「あなたが、あなたが」に走らない
- 「俺が、俺が」に走らない
- 「俺達が」という言葉を使う
- 自分でできることを増やしていく
- 相手が喜ぶこと、役立つことを率先してやる
- 自分の仕事は自分できっちりやる
- 相手に感謝する
相手を尊重しつつ、お互いを助け合いつつ、少しずつ自分でできることを増やしていきたいと思います。
御一読ありがとうございます。共感していただければ幸甚です。